再起せよ、XCOM! / 超高難度SLG「XCOM2」をプレイ#1

2016年にベストストラテジー・オブ・ザ・イヤー賞を受賞した他、数々の輝かしい受賞歴を誇る『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI』

を生み出したFiraxis Gamesがおくる「XCOM」シリーズ!

 

舞台はエイリアンに侵略された末期の地球。

プレイヤーは国際特殊部隊「XCOM」の司令官となり、人類最後の砦として地球を奪還するため動き出す。

 

しかし筆者は声を大にして言いたいことがある。

高難易度過ぎるゆえの知名度のなさ

割と初心者にも取っ付きやすいCivⅥに比べ、XCOMは超高難度SLGとして知られる。

例えば95%の確率で敵を倒せるチャンスがあるのに、平気で5%を引く。

5人の兵士で20体のエイリアン部隊を相手するなど、挙げると数えきれない。

 

とにかく指示ミスひとつで部隊全滅などザラである。

現地部隊への指示はもちろん、新兵器・新技術の研究、世界各地のレジスタンスとの連携、そして兵士の育成、徴兵などを経て、プレイヤーはへっぽこ地下組織XCOMを宇宙最強部隊へと導いていくのである。

エイリアン打倒を掲げ、XCOM立ち上げ

難易度は「ベテラン」、やり直し不可能の「アイアンマンモード」。

一応ベテランはこのゲームにおける立ち位置として「ノーマル」に属しているのだが、初心者は黙ってルーキーを選択すべし。

ちなみにだが、筆者は今回のプレイに先立ち、LongWar2という公式の大型modを導入している。

新兵器・新兵科・敵の追加など、XCOM2をさらに彩るmodである。

驚くことにXCOM2、唯一の公式モッドであり、日本語全対応である。

事実上の宣戦布告、ゲートクラッシャー作戦

さて、特殊部隊XCOMを立ち上げた筆者は、エイリアン反攻作戦の狼煙をあげるべくゲートクラッシャー作戦を命じる。

我々XCOMにとって最初の戦闘であり、事実上の宣戦布告である。

 

ゲーム側はこの作戦をチュートリアルとして採用しているのだが、判断を誤れば普通に戦死する。

特に最序盤の兵士の損失は結構イタいため、細心の注意が必要。

ゲートクラッシャー作戦開始。プレイヤーはこの8人の兵士に指示を出し、エイリアンを撃退する。

 

まず「XCOM2」ひいては戦場において最も大事なことは、索敵である。

敵がどこに何部隊いるのかを把握し、最適な位置に兵士を配置し包囲殲滅する。

 

そこで重要となるのが、潜伏状態という部隊ステータス。

簡単に言うと、「この兵士は敵に見つかってませんよー!」というものであり、この状態をキープしたまま、アサルトライフルの射程範囲までもっていく。

エイリアン部隊と接敵。赤い!マークのタイルを踏むとXCOMは見つかってしまう。

いざ射撃!

と言いたいところだが、敵のポップアップ画面に出ているとおり、現在の射撃成功率は18%。敵との間に距離があったり、遮蔽物が存在すると成功率はガクンと下がる。

しかし、敵の位置よりも高い位置(例えばビルの屋上)から射撃したり、潜伏状態を維持したまま敵の背後を突くなり、命中率を底上げしていく戦略性がXCOM2にはある

当然、味方が遮蔽物をとったまま敵の背後を突けば、一方的な攻撃も可能だ。

敵は全遮蔽(木の陰、建物の壁など)に身を隠しているため、このままでの射撃は困難。自分が動くか、敵が動くのを待つか、プレイヤーの判断力が問われる。

 

ここで筆者は現在いる8人の兵士を2つの部隊に分ける。囮の部隊が敵を陽動しつつ、他の主力部隊で敵の背後へ回る。

追加の敵増援部隊が到着するも、この作戦が功を奏し、無事に全員が生還することができた。

筆者はこのゲートクラッシャー作戦で命を落とした仲間を何人も知っているので、序盤の滑り出しとしては完璧だ。

敵を倒すと一定確率で戦利品がもらえる。物資が少ない序盤ではこれが頼みの綱。

 

今回のプレイではないが、部隊がまるまる全滅した時の記念写真。致命的なミスを犯すと最悪の結果を招く

 

ゲートクラッシャー作戦大成功。しかし…。

エイリアン相手に戦果をあげ、意気揚々と本部へと帰還したXCOMだったが、そこで現実を突きつけられる。

圧倒的物資の少なさ…

 

そう、言い忘れたが、XCOMといえども国の軍隊に属しているわけでもではない。

そもそも地球がエイリアンに征服された後のお話なので、正規軍はとっくのとうに蹴散らされているのである。地球の資源はエイリアンに接収されており、物資は常にジリ貧。

XCOMの兵士の経歴も元特殊部隊から犯罪者までさまざまである。

 

そこで物資が枯渇してしまう前に、もう一度エイリアンへ攻勢を仕掛けなければならない。ゲートクラッシャー作戦の勝利に浮かれている場合ではない。

 

ないなら奪えばいい  

 

もともと地球に在ったものだ。ちなみに闇市場では敵兵士の遺体も高値で取引されている。

 

さて、次の方針も定まったところでPART1はこのくらいにしておこう。

新技術の研究や、新兵器の開発などするべきことは沢山ある。

 

次回あたりで初の戦死者が出てくると筆者は予想する。